エンジンフラッシングは必要?本当は怖いメリットとデメリット おすすめフラッシング方法3選

[記事内には広告が含まれています]

結論から

本来は不要!

むしろ悪影響あり

日頃のオイル交換がベスト

 

どうしても必要なら添加剤タイプがおすすめ

エンジンフラッシングとは

エンジンの内部洗浄を洗浄することを指します。

エンジンオイルを交換する際に専用の洗浄剤かフラッシングオイルという洗浄用に作られたオイルを入れてエンジンを回すことで洗浄します。

エンジン内部はなぜ汚れる?

エンジン内部が汚れる理由は、オイル交換を怠ってしまい劣化したオイルが金属粉やオイルの燃えかす(スラッジ)と混ざり合って汚れとして蓄積するために起こります。

オイルフィルターで大きな汚れは取り除かれますが、フィルターで取りきれない細かな汚れが少しずつ堆積していきます。

エンジン内部に汚れが溜まると

すぐに壊れるようなことはありませんが、以下のような悪影響があります。

 

1、燃費が悪くなる

2、出力が落ちる

3、アイドリングが不安定になる

4、エンジンのかかりが悪くなる

 

フラッシングのメリット

エンジン内部のスラッジが原因で起こる上記のような症状の改善が期待されます。

(エンジン内部がきれいな場合は何も効果はありません。)

 

フラッシングのデメリット

整備工場ではお仕事ですのでフラッシングをおすすめしてくることもあると思います。

特についオイル交換を先延ばしにしてしまった時は特におすすめされると思います。

しかしフラッシングは本来不要な作業です。

 

フラッシングの種類によっては、洗油(灯油)を使っている場合があります。

とても強力な油を落とす性能があるのでとてもきれいに洗浄できますが、残留した成分が新しいオイルも洗油の成分でダメージを与えてしまいます。

 

また、劣化したパッキンでできたスキマをスラッジが絶妙に穴をふさいでいるケースがあります。

フラッシングでスラッジを洗い流した結果かえってオイルにじみの原因になってしまうといテキストが選択されてませんでしたう悲しい結果もあります。

フラッシングの種類

フラッシング剤は大きく分けて二種類あります。

1、エンジンオイル添加剤

2、フラッシングオイル(洗浄剤)

エンジンオイル添加剤

特徴

  • 故障リスクが低い
  • 手間がかからない

 

欠点

  • フラッシングオイルに比べて洗浄力が低い

使い方

1、新しく交換するオイルに決められた量(例:指定オイル量の10%)を混ぜる

2、決められた距離走行する(例:5000km)

3、通常のオイル交換をする

 

添加するだけなので通常のオイル交換と手間はそれほど変わりません。

 

次に紹介するフラッシングオイルよりも洗浄力が弱めな点以外はとても優秀です。

もしフラッシングするのであればこちらをおすすめします。

 

フラッシングオイル

フラッシングオイルは強力な洗浄方法です。

特徴

1、強力な洗浄力

 

欠点

1、故障リスクあり

2、エンジンを痛める可能性あり

3、手間がかかる

 

使い方

1、エンジンオイルを抜く

2、フラッシングオイルを入れる

3、決められた時間アイドリング(数分〜十数分間)(物によってはアイドリングNGでフラッシングオイルを注いでそのまま排出するだけ)

4、フラッシングオイルを抜き、オイルフィルターを交換

5、新しいエンジンオイルを入れる

 

実質二回エンジンオイルを交換するので手間がかかります。

その分混じりっけなしの洗浄剤で洗浄するため隅々まで強力に洗い流せます。

 

Left Caption

チャトラ

すみずみまできれいにした方が気持ちいいじゃん!
Right Caption

ミケ

気持ちいいけど、洗浄成分が悪さもするんよ

 

強力な分、洗浄成分に洗油(灯油)が使われるものが多いです。

洗油はとても強力に油を落としてくれます。

洗浄目的だけならば最高のものですが、ことエンジン内部となると困ったことになります。

 

エンジンオイルはその名の通り油です。

洗油が混ざるとどんなに高性能なオイルでも能力が劣化してしまいます。

しかも、フラッシングオイルを抜いてから新しいエンジンオイルを入れますが、構造上全てのオイルを抜き切ることはできません。

新しいオイルにもフラッシングオイルが少なからず混ざってしまいます。

次のオイル交換まで能力の落ちたオイルで走らなければならないのはエンジンにとって最悪です。

 

おすすめのフラッシング方法3選

1、きっちりオイル交換をする

2、新しいオイルをアイドリングさせてもう一度オイル交換

3、添加タイプの洗浄剤を入れる

1、きっちりオイル交換をする

冒頭でも書きましたがこれがベストです。

実はエンジンオイルにも洗浄成分が入っています

期間を守って交換していれば最高のフラッシングを同時に行えてるのと変わりません。

2、新しい普通のオイルをアイドリングさせてもう一度オイル交換

新品オイルをフラッシングオイル代わりに使って内部をきれいにする方法です。

この方法なら残ったオイルでの悪影響なく安心して洗浄できます。

もちろん専用品に比べたら洗浄力は弱いです。

高価なオイルだと単純にもったいないです。

3、添加タイプの洗浄剤を入れる

フラッシングオイルではなく添加剤を使う方法です。

オイル交換時に一定量混ぜるだけでお手軽に使えます。

オートバックスや2りんかんでも採用されている定番のフラッシング方法です。

 

量販店ではSOD-1という添加剤を使っており、その成分は高価なエンジンオイルに使われる添加剤でもあるため洗油のようなダメージとは無縁で混ぜても安心して使えます。

ただし、それなりに高価です。

過走行車ではむしろ危険

汚れが堆積しすぎた車やバイクでフラッシングを行うと、汚れの塊が取れてしまいオイルを運ぶパイプ(オイルライン)を塞いでしまうなど逆にトラブルになってしまう可能性があります。

人で言うと血栓が詰まって心筋梗塞や脳梗塞になってしまうようなものです。

人にとっても致命的な病気ですがエンジンでも致命的なことになるのは同様です。

 

もしオイルラインに詰まってしまってオイルが流れなくなったら・・・焼きつきを起こしてオーバーホール、最悪復旧不能まであり得ます。

オイルパンに落ちてくれればオイルフィルターで取り除かれますが、不運にもその前に詰まってしまうとアウトです。

まとめ

冒頭の方でも書きましたが、大きな汚れはオイルフィルターで取り除かれます。

堆積するのはフィルターの目を通り抜けるほど小さなスラッジです。

これは普通にオイル交換していればこびりつく前にオイル交換で消え去ってくれるので心配いりません。

定期的なオイル交換が最強のメンテナンスです。

 

どうしても気になるまたは長いこと放置していてリフレッシュさせたいならば添加剤タイプがおすすめです。

バイク

Posted by くろまる