ハヤブサ後期 リアブレーキパッド交換

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ハヤブサのリアブレーキパッドの交換をしたので備忘録的な手順まとめです。

 

必要なもの

必須

  1. メガネレンチ(10mm、14mm)
  2. 六角レンチ
  3. ラバーグリス
  4. 紙やすり(120番前後)
  5. ピストン戻し

 

あるといいもの

  1. ウエス
  2. ゴム手袋

キャリパー取り外し

今回はパッドのみの交換作業です。

1と2 のボルトを取り外します。

この2ヵ所を外し、青丸のボルトを緩めるとキャリパーを待ち上げられるようになりパッドを取り外せます。

パッドだけの交換であればここまでの作業で折り返しです。

 

今回はピストンの清掃もしたかったのでキャリパごと外しました。

青丸のボルトを取り外すとキャリパーを外すことができます。

 

 

画像はボルト類をすでに緩めた状態です。

 

 

注意

パッドを取り外した状態でブレーキを踏まない(握らない)ように気をつけてください。

ピストンが飛び出して落下し、さらにブレーキフルードが漏れ出し大変な手間になります。

 

キャリパー洗浄

せっかくなのでピカピカに洗います!

キャリパーがきれいだと車もバイクも映えるのです。

 

中性洗剤を水で薄めて使い古しの歯ブラシで磨きました。

 

注意

ブレーキキャリパーは非常に重要なゴム部品が使われています。

パーツクリーナーなどゴムを犯してしまう洗浄剤はご法度です。

 

 

具体的にはピストンリングというゴムが重要な役割をしています。

シンプルなのに重要な機能を背負っているもので別記事で紹介したいと思います。

 

上の画像のようにダンボールを後ろに差し込むと周りが汚れずに済むのでおすすめです。

このような感じに切れ込みを入れるとうまくはまってくれました。

 

新品パッド装着

さあ新品パッドの出番です!

今回選んだのは定番のデイトナ赤パッドです。

 

性能良くコストも手頃と評判の良品です。

ハヤブサでは初導入なので楽しみです。

同一性の確認

取り付け前に部品が間違ったものじゃないか現物で改めて確認しましょう。

これめっちゃ重要です!

万が一違うパーツがうまいこと付いてしまい思わぬトラブルに遭遇することを避けられます。

 

バリ取り

同一性の確認ができたら取り付け前にパッドのバリを落とします。

これをするとキーキーと不快な音鳴りを低減することができ、しかもパッドの慣らしにも良いです。

 

手元にあった60番の紙やすりで画像のようにバリ取りをしました。

できれば100番、120番ぐらいの方がやりやすいと思います。

こんな感じで両サイドを丸く削ります。

グリス塗布

パッド裏にグリスを塗布します。

塗布する場所は、古いパッドにピストンやマウントが当たっていた跡がついていると思うので、その接触する部分にうすーく塗布します。

 

全面に塗る必要はありません。

両サイドの当たる部分にも薄く塗ります。

 

多すぎても汚れを呼び込みますし、ブレーキディスクに付着してしまう恐れもありいいことはありません。

 

グリスはブレーキ鳴き対策に購入したこのグリスがとてもおすすめです。

 

とても優秀な鳴き止めグリスで我が家のムーヴの鳴きを止めるのに活躍してくれました。

 

鳴いてから塗布するのも大変なので予防的に最初から塗っておくと安心です。

それほど頻繁に使うものではないのでこれ一本でずっと使えそうです。

 

写真のようにグリスを塗布したらリテーナー(うすい金属のパッドを保持する部品)にはめ込んで元の位置に取り付けます。

リテーナー部分がしっかりとマウント側についていることを確認します。

 

ピストン戻し

新品パッドの取り付けですが、パッドが減っている分ピストンは飛び出ていますね。

そのため新品のパッドを取り付けるためにはピストンを押し戻す必要があります。

なぜならば、パッドがすり減った分ピストンが飛び出しているので、新品のパッドが入らないからです。

 

ウォーターポンププライヤーで戻せるものもありますが、今回はうまく動かず無理にやると傷だらけになりそうだったので大人しくピストン戻しを使用して押し戻しました。

 

 

注意

ピストンを押し戻すとその分ブレーキフルードが押し戻されます。

継ぎ足した場合や中古車などでわからない場合はブレーキフルードがあふれないように確認しながら戻してください。

 

また、ブレーキフルードは塗装を剥がす性質があります。

万が一どこかに付着してしまったら水で洗い流します

水で流すと塗装を剥がす性質が消えるので早めに流しましょう。

 

 

ピン類のメンテナンス

ピストンを戻したら、逆の手順で取り付けていきますが、その前にピンにもメンテナンスが必要です。

このパッドピンという部品はブレーキの作動時に正しく動くようガイドするものです。

なので摺動部(こすれる部分)を潤滑する必要があります。

 

最初の画像の上側の赤丸のピンです。

この部品、パッドを支えてブレーキがちょこっと動く時だけのパッドをガイドする役目を負っていますが、実は結構な圧がかかっています。

 

そのため何度もブレーキを作動させるたびに削れてしまいます。

凹みやサビが発生しやすいんです。

パッドピンがサビるとパッドが動きにくくなり偏摩耗や制動能力の低下につながります。

 

このパッドピンをパーツクリーナーできれいに清掃し、必要であれば#1000程度の耐水ペーパーでサビを落としてグリスを塗布します。

凹みがひどいなど重症であれば新品と交換します。

 

パッドピンと同様にパッドの動きを支えているのがスライドピンです。

スライドピンはゴムカバーに覆われているのでパッドピンと比べると劣化しにくい部品です。

しかしこのカバーが破れていたり大雨や洗車などで内部に水が侵入してしまっているとサビてしまいます。

 

ここが固着してしまうとパッドピンよりも影響が大きいので定期的なグリスアップが重要です。

重症だとピクリとも動かなくなってしまいます

 

グリスアップが完了したら、キャリパーをはめて外したボルト2本と、六角のパッドピンを固定します。

 

重要

組み付けが終わったら最後に何回かブレーキを踏んでピストンの隙間をなくしましょう

これを忘れると走った際にブレーキが効かず大変危険です。

ちょっとしたことですが忘れると一大事なのでくれぐれも気をつけてくださいね!