【画像多め】後期ハヤブサのプラグ交換方法
後期ハヤブサのプラグ交換を行ったので写真多めでご紹介します。
フルカウルの大型バイクで4発も交換するとなると大変そうですが、とても交換しやすい作りになっていたので意外と手間がかからずできました。
カウルを取り外す必要もありません。
自力で交換にチャレンジされる方の参考になれば幸いです。
目次
必要なもの
- 六角レンチ
- プライヤー
- ラチェットレンチ
- エクステンション
- プラグレンチソケット
- エアダスター
プライヤーはエアクリーナーについているホースのクランプを取り外す時に使います。
プライヤーが手元になかったのでラジオペンチで外しましたが、ズレてしまってやりづらいので先端が平らになっているプライヤーを使う方がいいです。
(書いていて気づきましたが車載工具にプライヤーが入っていた気がしてきました・・・。)
プラグを外す前に、周辺のゴミを吹き飛ばしておく作業はとても重要です!
プラグを外すとその下は燃焼室です。
その中にゴミが入ってしまうと小さなゴミでもキズだらけになってしまいます・・・。
最悪壊れてしまうリスクまでありますのできっちりエアダスターでゴミを吹き飛ばしましょう。
ざっくりと全体の流れ
- ガソリンタンクを持ち上げる
- エアクリーナーボックスを外す
- プラグ交換
という流れになります。
エアクリを外す作業がこの中では一番大変ですが、外してしまえばゴールは目前です。
さっそくやっていきましょう!
ガソリンタンクを保持する棒を取り出す
まずはガソリンタンクを外して・・・となるところですが、ハヤブサは車のボンネットのように持ち上げて固定することができます。
そのガソリンタンクを持ち上げた状態で保持する引っ掛け棒(タンクステー)がリアシート下にあるので取り出しましょう。
このタンクステーがなかったら・・・
ガソリンタンクを外さなくてはなりません。
純正部品で購入可能なので、最寄りのバイク用品店などで注文するといいと思います。
1,100円くらいで買えます。

ガソリンタンクを持ち上げる
次はフロントシートを取り外します。

フロントシート両サイドの六角ボルトを緩めてシートを取り外します。
シートがあるとタンクが持ち上がらないんです。
この部分を支点に持ち上げることができます。
わざわざ重いタンクを取り外さなくても作業できる配慮!
何よりガソリンホースなどに全く触れなくていい構造なので安全でしかも楽に作業できます。
なんともありがたいです。
六角ボルトがついていた穴に支持棒を通します。
下側は本来、赤丸の部分のステアリングシャフトの穴に引っ掛けるのが正しい使い方です。
しかし写真の通りバーホルダーを取り付けているため引っ掛けられません。
少し不安ですが、ガソリンタンクを固定していたネジ穴に引っ掛けることにしました。
参考にされる場合はくれぐれも注意して作業してください。
エアクリーナーボックス取り外し
これが終わればあとはプラグ交換するだけ!
ボルト1本、カプラー2つ、ホース3本を外して、スロットルボディーのバンドを緩めれば外せます。
まずはエアクリを固定している赤丸のボルトを外します。

次にこのカプラーを外します。
このカプラーは、ゴムでエアクリに引っ掛けてあるので、カプラーそのものを外さなくても、ゴムを外せば抜かなくても外すことができます。

先程のカプラーより少し奥についているホースを外します。

このホースも外します。
ちなみにこのホースバンド、外すとホースの根元の方にずり落ちてしまうので、組み付けるときは先端の方にあることを確認してから組み付けるとこをおすすめします。
組み付けてから気づいて引っ張り上げるのが大変でした。(自戒)

こちらのカプラーも外します。

このホースを外すと、カプラーとホースの取り外しは完了です。

エアクリボックス取り外し最後の作業、スロットルボディーのバンドを緩めます。
画像の六角を両サイドとも緩めます。
ハヤブサは4発のエンジンなのでスロットルバルブも4つある訳ですが、この六角を緩めるだけで片側二つのバンドが同時に緩められる仕様になっているんです!
なんたる親切!
文字だけだと分かりづらいと思うので取り外したところを撮っておきました。
赤丸の部分が先ほど緩めた六角ボルトです。
見てわかる通り片側で2つとも動かせるようになっています。
ドライバーで必死に奥側のバンドを緩めたりしなくていいので楽チンです。
素晴らしい!
スズキ様のご配慮に感動するのもほどほどに続きの作業へ。
スロットルボディーのバンドを緩めたら後は引っこ抜きます。
すると画像のようにフリーになります。
後は知恵の輪のように角度を変えながら取り外します。
右側から取れました。
取り外したら、吸気口にきれいなウエスなどを詰め込んで、異物が入らないようにしましょう。
プラグ交換で注意すること
さっそくプラグ交換といきたいところですが大事なところなので注意事項を確認しましょう。
- プラグホールにゴミが入らないようにする
- プラグの先端をぶつけない
- プラグはまず手で締める
- プラグを締め込みすぎない(メーカー指定の角度で締める)
全て重要です。
逆に言うとこれを守っていればバッチリ交換できます。
プラグ交換
ここまで来たら後はどのバイクでもほとんど共通の作業です。
基本通りにプラグ交換していきましょう。
まずはエアダスター!
吸気口にウエスを詰め込んであることを確認してエアを吹いてゴミを飛ばしましょう。
小石なんかが入ってしまっては最悪です。
入念に吹き飛ばしましょう。
イグニションコイルのカプラーを外します。
それからイグニションコイル(画像の手で掴んでいるもの)を引っこ抜きます。
無理に引っ張って破損させてしまうこともあるらしいので、左右にねじりながら外します。
これを4本とも外します。

ここでプラグレンチを使って取り外します。
おすすめはマグネット式のプラグレンチ。
今までゴムで引っ掛けるタイプを使っていましたが、久々に取り出したらゴムが劣化しており全く保持してくれません・・・。
それどころか刺さりません(笑)
マグネットタイプなら劣化することなく、正確に作業できるのでおすすめです。
また、エクステンションは首振り式がおすすめです。
首振りタイプじゃなかったらちょっと面倒だったと思います。
画像のようにソケットが少し傾いてるのが分かると思います。
ラチェットを使って取り外しました。
取り外した状態がこちら。
中古で買って初交換なのでどれぐらい使っていたのか分かりませんが、それなりに使用していたようです。
取り付けも同じようにソケットにプラグを装着します。
新品のプラグをプラグレンチのマグネットにしっかり付いていることを確認し、ぶつけないようにゆっくりとプラグホールへ入れます。
万が一ソケットからプラグが落下してしまったら、先端が曲がってしまいプラグギャップが狂ってしまいます。
修正できる範囲ならラッキーですが手間ですし、イリジウムが欠けてしまったら買い換えるしかありません。
慎重に作業しましょう。
ゆっくり底に運んだら必ず手で締め込みます。
いきなり工具で締めてしまうとねじ山をナメてしまうかもしれないからです。
エンジンのプラグホールのねじ山を潰してしまうと最悪です。
きちんと手で締め込めば問題ありません。
手で締められるところまで締めたら、決まった角度まで工具を使って締め込みます。
このプラグの場合は、手で限界まで締めたところから1/4(90°)締めます。
プラグが入っていた箱に書いてありますし、メーカーのHPでも調べることができます。
同じ作業を4カ所行ったら、後は外した手順の逆に組み付けて完成です!
使用したプラグ
使用したプラグは「NGK イリジウムプラグ 6289 CR9EIA-9 」です。
ハヤブサは純正でイリジウムを使ってるんですね。
なんたる贅沢!
しかしバイクのイリジウムは車と違って寿命が伸びるわけではないそうです。
12,000kmごとにまた交換しましょう。
使用した工具
使用した工具を詳しく紹介します。
KTCの六角レンチを愛用しています。
先端がボール状になっているので多少角度がついてもスムーズに回せます。
車載工具に入っていると思います。
これに気づいていればホースバンドをもっと楽に外せていたはず・・・。
これも気に入っていて長く使っています。
首が伸ばせるのでかなりのトルクがかけられます。
しかもラチェットなのに本締め対応です。
今回一番活躍してくれたのはこれだと思います。
KTCのエクステンションを使っています。
スパークプラグを慎重に入れるときわずかに角度が着くだけでとてもスムーズに作業できました。
長さは150mmがベストサイズです。
それ以上でもそれ以下でも作業は難しいです。
絶対にマグネット式をおすすめします。
ゴムで挟むタイプは買うべきじゃなかったです・・・。
今考えると劣化するのは当然ですね。
アストロプロダクツのプラグソケットを購入しました。
残念ながらアマゾンでは取り扱ってないようで、公式サイトでも送料がかかってしまうので店舗で買うのが最安です。
コンプレッサーがあるので自分は使いませんでしたが、ない場合は必須です。
プラグホールに異物が入ってしまう悲劇は絶対避けたいです。
まとめ
初心者の方でもできるようにと書いていたらかなりの量になってしまいました。
プラグ交換に限らず色々なサイトで整備方法を調べてみると、この写真はどの部分だろう・・・ってことがよくあるんですよね。
その辺を考えて撮影した角度を画像に注釈して見ました。
誰かの参考になれば幸いです!
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